若い時からの友人から電話があった。
友:「ねぇ、たまには一日喋らない?越谷レイクタウンってとこだと一日いられるよ。」
私:「えぇー越谷は遠いし、それに一日喋ってるってもったいないからどこかブラブラしようよ。行きたいとこないの?」
友:「えぇー、私一日喋ってられるけど。じゃ~、谷中に行った事ないから行きたい!」
私:「うん、わかった。じゃー、谷中から根津、上野のコースを歩くってのはどう?」
友:「嬉しい~!」
私:「日暮里駅北口で10時でどう?」
友:「わかった!」

そして、日暮里北口で待ってると10時に電話あり。
友:「今どこいるの?待ってるんだけどー」
私:「北口の改札口で待ってるけど、どこいるの?」
友:「私だって北口にいるよ。あっ、南口だった・・・」
あぁ、珍道中の予感。ってかいつも彼女とは珍道中なのであります。

谷中ぎんざに入ってすぐに、あんずのドライフルーツがお日様に当たって店先に並んでた。
友:「これ安いし柔らかいし、買う!」
私:「日に当たってるから柔らかくなってるの!それにこれから何時間も歩くんだよ、荷物は軽い方がいいの。だから、やめなさい」

彼女はしぶしぶあんずのドライフルーツを買うのを断念した。
そして、ゆっくりゆっくり店先を眺めながら歩くおばさん二人なのでした。
珍道中はつづく。
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